ThinkPad T440s へ Ubuntu 14.04 をインストールした
長年使ってきた X200 から T440s への乗り換えを行いました。 載せた OS は Ubuntu 14.04 LTS です。
スペックは以下の通り。
- Lenovo ThinkPad T440s
- インテル Core i7-4600U プロセッサー (2.10GHz, 4MB, 1600MHz)
- 12GB PC3-12800 DDR3L (4GBオンボード + 8GB)
- 14.0型 FHD液晶 (1920 x 1080 IPS 300nit)
- インテル HD グラフィックス 4400
- 500GB ハード・ディスク・ドライブ, 7200rpm
Ubuntu の Live USB を作成する
まずは、UNetbootin を使って、Ubuntu のインストール用 USB を作成します。 このツールは Ubuntu でも Windows でも公開されているのでお好きなものを使ってください。
Ubuntu での使用方法は以下のサイトを参考にしました。
UbuntuTips/Install/Unetbootinの使用方法 - Ubuntu Japanese Wiki
Secure boot を無効にする
次に、作成した Live USB を使用して Ubuntu をインストールしたいのですが、初期状態だとブート時に USB が選択できません。 原因は Secure boot が有効になっているためで、プリインストールされている OS (Windows) でしか起動できなくなっています。
以下の手順で Secure boot を無効にします。
PC の電源を入れて、"Lenovo" が表示されているところで F1 キーを押し BIOS の設定画面に入ります。 Security - Secure Boot とメニューを選択していき、Secure Boot を "Disabled" に設定します。
参考
UbuntuTips/Install/UEFI - Ubuntu Japanese Wiki
Ubuntu のインストール
いよいよ、Ubuntu のインストールです。 PC を起動し、"Lenovo" が表示されているところで F12 キーを押すと、ブートの選択肢が表示されます。 そこで、Ubuntu の Live USB を選択します。
あとは、Ubuntu のインストーラーの指示に従ってインストールしてください。
ちなみに、パーティションは以下のように分割しました。
参考
UbuntuTips/Install/UEFI - Ubuntu Japanese Wiki
Install Ubuntu 14.04 alongside Windows 8.1 in 10 easy steps « Everyday Linux User
ディレクトリを英語名にする
ターミナルでパスを入力するときディレクトリが日本語名だと不便なので英語にします。
ターミナルから以下のコマンドを実行します。
LANG=C xdg-user-dirs-gtk-update
参考
【Ubuntu 14.04】ディレクトリを英語名に変更する | ざかしんく
CapsLock キーを Ctrl キーに置き換える
Emacs 使いにとっては定番作業。
ターミナルから以下のコマンドを実行して、キーボードプラグインを有効にします。
dconf reset /org/gnome/settings-daemon/plugins/keyboard/active
そして、以下のコマンドで、CapsLock キーを Ctrlキーに置き換えます。
dconf write /org/gnome/desktop/input-sources/xkb-options "['ctrl:nocaps']"
CapsLock キーと Ctrl キーを入れ替える場合や、設定をもとに戻す場合については以下のサイトを参考にしてください。
UbuntuTips/Desktop/HowToSetCapsLockAsCtrl - Ubuntu Japanese Wiki
ClickPad (パコパコパッド)を快適に使えるようにする
悪名高きパコパコパッドの設定です。
いろいろなサイトにいろいろな設定方法がのっていたのですが、どれを試しても不十分かうまくいかないものばかりで、満足する方法を見つけるのに苦労しました。。心が何度も折れそうになった(実際に折れた)。
結局は
ScottGarman/thinkpad_t440s · GitHub
から一式ダウンロードして、中に含まれている "build_middle_click_driver.sh" を実行することでドライバーの設定ができました。
ただし、事前に fakeroot をインストールしておく必要があります。
sudo apt-get instal fakeroot
あとは、先ほどのシェルを実行するだけ。実行中の確認メッセージは全て "yes" です。
./build_middle_click_driver.sh
<2014-12-4 Thu>追記:
上記コマンドで、/etc/X11/xorg.conf.d/90-evdev-trackpoint.conf が作成されます。 このファイルを修正すると、ClickPad の設定を変更することができます。 僕の設定内容は以下の通り。
Section "InputClass"
Identifier "Clickpad"
MatchIsTouchpad "on"
MatchDevicePath "/dev/input/event*"
Driver "evdev"
# Synaptics options come here.
Option "TapButton1" "1"
Option "TapButton2" "3"
Option "TapButton3" "2"
Option "SoftButtonAreas" "77% 0 0 100% 45% 77% 0 100%"
Option "AreaTopEdge" "100%"
Option "AreaBottomEdge" "0"
EndSection
Section "InputClass"
Identifier "TrackPoint"
MatchProduct "TrackPoint"
MatchDriver "evdev"
Option "EmulateWheel" "1"
Option "EmulateWheelButton" "2"
Option "XAxisMapping" "6 7"
EndSection
SoftButtonAreas の値の意味は以下の通りです。少しずつ変更して T440s でちょうど良い範囲に調整しました。
RightButtonAreaLeft RightButtonAreaRight RightButtonAreaTop RightButtonAreaBottom MiddleButtonAreaLeft MiddleButtonAreaRight MiddleButtonAreaTop MiddleButtonAreaBottom
それから、RightButtonAreaBottom、MiddleButtonAreaBottom と AreaTopEdge を 100% に設定して、ボタンを上下いっぱいに広げることでタッチパッド部分を無効にしています。
それでも、パコパコパッドは使いづらいです。昔の 左・中・右 にボタンが分かれているインターフェースが恋しい。さらにいえば、ThinkPad にパッドは不要です!
Lenovo さん、元に戻してくれないかな〜。もしくは、プログラマ用の ThinkPad を作って販売してほしいものです。でないと、次は Mac に浮気をしてしまいそう…。